第二種電気工事士になる 3 費用対効果は

 まず電気工事士の勉強をすると、身近な電気設備について理解を深めることができ、新しいことを知る~発見~という、素晴らしい体験をすることができます。

 もう少し現実的視点からも考察してみます。マイホームの照明の交換を、資格をとって自分でやるのと業者に頼むのとどちらがお得でしょうか。答えは”設備の内容によりけり”。照明器具が引掛シーリングで取り付けるものばかりの場合は、そもそも資格が必要ないので取得するメリットがありません。しかし、照明器具に埋込型のダウンライトを多用している場合は、資格をとったほうがお得かもしれません。両者の差は、ずばり出張費+技術料(1万円~)の有無。まだ使える照明器具も含めて一括で交換を依頼すれば、出張費も基本的には1回分で済みますが、壊れるたびに一つずつ交換を依頼すると出張費は依頼した回数分だけかかってしまいます。業者によっては、ダウンライトの単価も小売店で購入するよりも高く設定していて、その分費用がかさむおそれもあります。電気工事士の資格を取得するのに必要なコストは、ざっと見積もって4~5万円程度(受験料含む)ですが、費用の大半は実技のための道具や材料の購入費用です。少しでも節約したいという方は、フリマなどで道具や材料を調達し、合格後に売却すれば1~2万円程度コストを圧縮できるかもしれません。

 その他にも照明の移設、コンセントの増設や監視カメラの設置なども自分でできるようになるので、そういった計画があればあるほど資格をとるメリットが大きくなっていくと思います。コンセントや照明の位置などは設計のときに熟慮して決めても、住んでいるうちに「ここにコンセントがあれば」、「照明とテーブルの位置がずれている」と後悔することが多いものですよね。

Bergamot

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